心療内科 自立支援医療(精神通院医療)

心療内科は、心理的・社会的な要因から引き起こされているからだの症状を扱う診療科です。吐き気や頭痛、全身倦怠感、胃痛、過敏性腸症候群などの身体症状があり、その背景に何か心理的なきっかけや理由が思い当たるときは心療内科を受診しましょう。
また、ストレス要因への自覚がなく、理由なくからだの不調が続いているとお悩みの方も多く見受けられます。
からだの不調で専門科を受診したのに検査結果には異常がなかったという場合も、心療内科の対象となります。

以下のような症状がある場合にはメンタルの不調が原因である場合があります。

朝、仕事に行こうとすると下痢になってしまう
めまいや耳鳴りがひどくて耳鼻科など受診したが異常なしと言われた
・胃痛がひどく、胃薬を飲んでも改善されない

身体疾患がみとめられないからだの症状でのお悩みもご相談ください。

メンタルヘルス対策の重要なポイントの1つが「早期発見、早期対応」です。必要な方には専門医を受診していただくなど、早期の対応がその後のスムーズな改善につながることも多いためです。ただ、「まだ大丈夫」と頑張りすぎてしまう方、「こんなことで相談していいのかな」とご相談をためらわれる方や、忙しい中で自分自身の不調に気づくのが難しい方も少なくはありません。ここでは本格的に心療内科に行くべきと判断できる2つの身体変化についてご紹介します。

1:中途覚醒

眠りの途中で目が覚めることはありませんか?
目が覚めてから朝方まで眠れない、夜中に何度も起きてしまったりするならば注意が必要です。
実はうつ病の9割以上は睡眠障害を合併しています。

2:食欲不振、頭痛など

食欲不振や頭痛といった普段現れないような症状が1週間、2週間と長く続く場合も要注意です。
専門医に相談したいと思っていても、心療内科に行くのに抵抗があるとか、予約がなかなか取れないなどの問題があります。また身体的な問題だと思っていても心の問題であることもあります。

当院ではこころとからだの両面から、お子様からご年配の方まで幅広く、何でも相談できる地域のかかりつけとしてお手伝いします。

重度な症状がある場合には近隣の滋賀八幡病院、滋賀県立精神保健センターなどご紹介いたします。
またカウンセリングが必要と判断した場合にはカウンセリング専門の機関などをご紹介いたします。
実績 滋賀八幡病院、滋賀県立総合病院、滋賀医科大学附属病院、滋賀県立精神医療センター、湖南病院、守山こころのクリニック、メープルクリニック、ときめき坂メンタルクリニック等

日々産業医の仕事も行っていますが、最近職場のストレスの増大に伴って産業医を含めた産業保健スタッフがメンタルヘルスの不調者に対応する機会が増えてきました。産業保健スタッフは、メンタルヘルスの啓蒙活動、不調者の発症予防、早期発見、治療、 休職、復職支援および復職後のフォローアップを含めたあらゆる過程での関与が必要です。以下パニック障害と適応障害に関してまとめています。

パニック障害と適応障害

睡眠時無呼吸
睡眠時無呼吸症候群という病気をご存知でしょうか?
睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome; 以下SAS)というと、すでに2000年には疫学調査でSASとうつ病が互いに18%合併することが明らかになっています。SASというと、重度に肥満の人がかかる病気という認識がありますが、少なくとも日本人の場合はそうでもありません。
日本人のSAS患者さんの3割は肥満にはあたりません。したがって、肥満がなくてもSASがあるかないかということに気を配らなければなりません。

SASの臨床症状とはよく知られているのは眠気です。しかし、眠気があまり自覚されない場合もあります。またしばしばSASは入眠困難や中途覚醒を訴えるため、患者さんは不眠を訴える場合もあります。また、SASの眠気は起きた直後と夕方に強く、夜8時を超えると弱まる場合が多いため、患者さんは睡眠の状況を主治医に尋ねられた時、夜間のことのみ訴えることが多く、主治医はこの部分を慎重に聞き取る必要があります。また日中は集中力とやる気がでなくなる場合があります。
食欲はむしろ増える場合が多いと思います。つまり、うつ病と似通った部分が多いのです。
また睡眠に関しては、適切な問診が行われないと、逆の判断につながることがあります。
当院では自宅でできる簡易睡眠時無呼吸検査から入院での精密検査(PSG検査)を行っております。

認知症の診察

認知症に対しては一般的には、対面して問診で診断します。
そのほか、記憶や認知機能の程度を調べる検査や、脳の状態を視る画像検査が行われることもあります。
また、他の病気が原因の場合と鑑別するため、血液検査や心電図検査などの一般的な身体検査や、運動機能や神経の働きを調べる神経学的検査が行われることもあります。

【認知機能検査】
日時や物の形の認識、簡単な計算、数分前に見た物の記憶などを調べる検査です。

【画像検査】
CTやMRIなどで脳の萎縮、梗塞や出血の有無などをみる検査です。すぐに必要な場合には当院姉妹クリニックであるおさだファミリークリニックで画像検査をいたします。

受診するときの家族の心構え

医師の診断には、ふだんの本人の様子を知っている家族の話が役立ちます。 付き添う家族は、以下のまとめたことがらをあらかじめ紙や手帳に書いて整理しておくとよいでしょう。これらは、認知症の原因や進行を診断するときの参考になります。

【受診に先だって整理しておきたい項目】

  • もの忘れは、日常生活に支障をきたすほどのものか
  • 最初の異変は、いつとはなしに出てきたのか、突然に出てきたのか
  • この半年の間に症状は進行したか
  • 本人のこれまでの病気や服用中のお薬について

当院は認知症サポート医として認知症患者さんをフォローしております。

認知症サポート医とは

「認知症サポート医」とは、独立行政法人国立長寿医療研究センターが行う認知症サポート医養成研修を修了し、「かかりつけ医」への助言等の支援を行うとともに、専門医療機関や地域包括支援センター等との連携の推進役となる医師です。

認知症サポート医の役割

(1)かかりつけ医の認知症診断等に関する相談役・アドバイザー役となるほか、他の認知症サポート医との連携体制の構築

(2)各地域医師会と地域包括支援センターとの連携づくりへの協力

(3)かかりつけ医を対象とした認知症対応力の向上を図るための研修の企画立案及び講師