診療科目

地域の医療機関として誠実な医療を実施します。

【内科】

まつおファミリークリニックでは「かぜ」をはじめとした急性期疾患から、高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病の慢性疾患をフォローします。

一般的には血管は加齢とともにだんだん硬くなっていきますが、若い人の中にも血管が硬い、つまり血管年齢が高い人が少なくありません。日本の3大死因は『がん』『脳血管疾患』『心疾患』です。なかでも脳血管疾患と心疾患は、いずれも血管の壁が厚くなって弾力壁が厚くなって弾力性が失われ、血管が劣化したり狭くなってしまう『動脈硬化』が原因なのです。動脈硬化の原因は生活習慣病などがあげられます。そのため血圧脈波(血管年齢)検査、いわゆる「血管年齢」を調べ生活習慣病のフォローをしております。

外科手術で治さなければならない病気に対しては、手術にいたるまでの診断(術前診断)、手術後の治療、新しい生活習慣病の指導(術後の長期観察・フォローアップ)は手術以上に大切な要因なのです。

近年の急激な高齢化で、転倒・骨折がきっかけとなり、いわゆる「寝たきり」に繋がる事が問題となっています。その原因として骨粗鬆症があります。

骨粗鬆症とは、「骨の密度や質が低下することで、骨が弱くなって骨折しやすくなった状態」をいいます。骨粗鬆症は予防が非常に大切であり治療の目的は骨折の予防となります。骨密度を測定し治療によって骨折を予防し、「生活の質」や「身体機能」を維持することなど、すなわち後遺症としての「痛み」「障害」「ねたきり」を予防することです。生活習慣病である高血圧・糖尿病・脂質異常症などは動脈硬化の進行により脳梗塞や心筋梗塞につながる危険性がありますが、それまでは無症状です。同様に、骨粗鬆症も骨折するまで症状に出ないという点でも似たようなところがあります。

アレルギー疾患や過敏性腸症候群など治療に抵抗性のものは漢方診療も併せて行います。

主な診療疾患

かぜ、インフルエンザ、高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症、痛風、花粉症骨粗しょう症、頻尿、排尿時痛、膀胱炎、尿管結石、胃十二指腸潰瘍、胃・大腸ポリープ、急性・慢性胃炎、ピロリ菌感染胃炎の診断と除菌、腹痛、胸焼け・嘔気・嘔吐などの消化器症状、逆流性食道炎、機能性胃腸症、便秘・下痢などの便通異常、過敏性腸症候群、炎症性腸疾患、胃癌、大腸癌、その他の内臓疾患(肝臓、胆のう、膵臓、腎臓など)、骨粗鬆症、慢性関節リウマチ

【外科】

「外科」と名がつくと「切る」・「手術」という言葉がすぐ連想されます。しかし、その病気を「切って治す」のか、「お薬で治す」方がよいのか・・・その判断をするには病気についての理解と、深い知識が必要になります。

外科手術で治さなければならない病気に対しては、手術に至るまでの診断(術前診断)、手術後の治療、新しい生活習慣の指導(術後の長期観察・フォローアップ)は手術以上に大切な要因なのです。

医学の発達は素晴らしいものがありますが、総合病院などの医師は専門的になりすぎて、医師といっても「特定の疾患」しか・・わからない、興味がない・・などの医師もいっぱいいるのです。患者さんから病院の医師を見ると、どの医者が何を経験し、何が専門でどの程度頼りになるのか判断するのに戸惑ってしまう状況です。また外科で扱わなくなった病気も少なくありません。まつおファミリークリニックでは、病気の治療についてこのような視点からも患者さんの相談を受け、治療への道筋(どこの病院がその疾患に対して専門で適切か)を提示していきたいと考えています。

私は長年外科手術に携わり、その後の化学療法、再発をした場合の緩和ケア、疼痛管理を行ってきました。その経験を生かし在宅あるいは入院での生活に役立てたいと考えています。

主な診療疾患

切り傷・擦り傷・縫合処置、巻き爪、やけど、打撲、みずむし、皮膚皮下腫瘍(できもの)、下肢静脈瘤、弾性ストッキング治療、閉塞性動脈硬化症(ASO)、いぼ痔(内、外痔核)、切れ痔(裂肛)、あな痔(痔瘻)、肛門周囲膿瘍、肛門ポリープ、肛門の痛み・かゆみ・出血・できもの、日帰りで切らずに注射で治す内痔核治療、肩こり・腰痛症・自律神経失調症などのリハビリ

【肛門外科】
まつおファミリークリニックでは

・特殊な診療科である肛門化の専門治療を行っています。

・患者さんが恥ずかしい思いをしなくてすむよう、最大限の努力をしています。

・痔核、痔瘻、裂肛 等に対する日帰り手術を行っています。

・『切らずに治す、内痔核治療』として最近注目されている『ALTA療法』ジオン4段階注射法を行っています。

1.外傷一般

2.小外科手術

3.経肛門的直腸腫瘍摘出術

4.直腸脱手術

5.痔核四段階注射法

6.裂肛根治術

7.肛門周囲膿瘍切開術

8.単純痔瘻根治術

9.肛門良性腫瘍、ポリープ切除術

10.毛巣洞手術など、日帰り手術を行っております。

まつおファミリークリニックでの外科治療として、外傷・熱傷・皮膚及び皮下の腫瘍などを対象疾患としております。近隣の医療機関とも提携しておりますので、専門的な治療が必要な場合は適切な治療ができるよう適切な総合病院へ紹介させていただきます。

外科といえば手術、とイメージを持たれるかと思いますが、手術とは関係ない患者さまも多く通院されておりますので、まずは受診され医師にご相談ください。

【ペインクリニック内科】
ペインクリニックのペイン(Pain)とは痛みのことで、まつおファミリークリニックでは頭痛から腰痛まで様々な痛みを診断し治療します。

痛みは通常けがや病気のサインであり、身体にとって必要なものですが、サインとしての役割を終えた後も続く痛みは、身体と心にとって有害なものとなります。必要でない痛みを抱えたままでいると、「交感神経」という自律神経を介して患部の血行が悪くなり、痛みがさらに増すという「痛みの悪循環」を形成するといわれています。また身体の痛みは100%心にも影響を及ぼし、また社会的にも様々な制限を余儀なくされます。

こういった痛みに対して神経ブロック治療をはじめとした様々な方法で痛みの治療をご提供いたします。また各種様々な原因の痛みに対応した薬物療法も重要な治療法の一つです。一般的な消炎鎮痛薬の他に抗不安薬や抗けいれん薬、抗不整脈薬などを組み合わせて、つらい痛みを和らげていきます。これらの薬剤は鎮痛薬ではないが鎮痛作用を発揮する薬剤で鎮痛補助薬と呼ばれています。しかし慢性疼痛の場合はこれらの薬物療法では効果の少ないことも多く漢方薬も多く併用しています。漢方薬には気、血、水、の流れを改善する効果があり、他の薬剤では対応しきれない様々な痛みの原因を取り除く作用を持っています。

これらの治療を用いても十分な鎮痛が得られない場合には麻薬性鎮痛剤と呼ばれる医療用麻薬を用いて痛みを取り除く方法もあります。

【皮フ科】

主な診療疾患

・いぼ

・たこ・うおのめ

・アトピー性皮膚炎

・にきび

・脱毛症

・湿疹

・じんましん

・水虫

・ヘルペス

・脂漏性皮膚炎治療

・帯状疱疹

いぼ(液体窒素療法)

” いぼ ”は乳頭腫ウィルス(パピローマウイルス)の感染によって起こるウィルス感染症です。皮膚の小さな傷などからこのウィルスが侵入し、掻破によって範囲が拡大していきます。その形・できる場所により、尋常性疣贅・糸状疣贅・足底疣贅・青年性扁平疣贅・尖圭コンジローマなどに分類されます。尋常性疣贅は手足にによくできる皮疹で、増大すると表面が灰色色のザラザラした状態になってきます。” いぼ ”はウィルスによって起こる良性の腫瘍です。液体窒素による治療が必要です。” いぼ ”をスピール膏などで治療しようとすると、かえって増悪・拡大しています。” たこ ”は足の裏や指が靴などにあたり、その部分が硬くなった状態です。皮膚が厚く盛り上がり触ると硬く感じます。スピール膏で軟化し、削ったりして治します。

”うおのめ”は角質化した部分の中央に芯ができ、皮膚の奥深くへと入り込んでいったもので、上から見ると魚の目のような感じに見えます。スピール膏で柔らかくした上で、この芯をハサミで切り取らねばなりません。(自分で行うのは危険です。)液体窒素は-190度の液体です。液体窒素が入った容器に綿棒にコットンを巻きつけた物を浸し、それらをたらさないように、”いぼ”に押し当てます。”いぼ”全体が真白に凍ったらやめ、それを4~5回繰り返します。

物理的に炎症を引き起こす事によって、炎症細胞とよばれる物が集まってきて、それがウィルスに感染した細胞を攻撃し破壊すると考えられています。

通常2週間に1回施行し、ウィルスが完全になくなるまで続けます。足底・手背は皮膚が厚いため時間がかかります。液体窒素施行後、施行部位が腫れあがったり、黒ずんだりしてきますが心配いりません。

〇液体窒素以外の治療法

漢方薬「ヨクイニン」はと麦の主成分ヨクイニンは、抗ウィルス作用があることが知られています。かなり大量を長期間服用する必要があります。液体窒素と併用すると効果的です。

アトピー性皮膚炎

 アトピーとは「あるべき場所からはずれている」という意味で、昔は原因不明とされていました。現在は、免疫グロブリンlgEによって引き起こされることがわかっています。

体内にアレルゲン(抗原)が侵入するとlgE抗体が結合し、この抗体はマスト細胞とよばれる細胞の表面に結合します。この結果を活性化させます。マスト細胞を活性化させます。マスト細胞から、ヒスタミンなどの化学伝達を放出させ、アレルギー反応を引き起こすのです。この反応が皮膚で起こるとアトピー性皮膚炎を発症します。気道で起こると気管支喘息として、鼻粘膜で起こるとアレルギー性鼻炎として発症します。

アトピー性皮膚炎はアトピー性素因のある人に発症します。アトピー性素因とは、遺伝的にアレルギー反応をおこしやすい体質のことをいいます。

生活環境の中のアレルゲンが皮膚に入ったり、食物を食べることにより、体が敏感になりアレルギーを起こすようになります。この中でも問題になるアレルゲンはダニです。すべてのアレルギーの80%以上はダニによるものと考えられています。従って、徹底した掃除を行い、ダニ数を減らすことで、アトピーが改善したという報告があります。

精神的・肉体的なストレスもアトピーを悪化させます。

〇アトピー性皮膚炎の治療法

「アトピー性皮膚炎ガイドライン2005」で示されている治療の三本柱は、薬物療法、スキンケア、悪化因子の検索・除去です。

薬物治療は、ステロイド外用薬とプロトピック軟膏を併用して炎症を抑えるのが、世界的にスタンダードな治療法です。通常は皮膚の薄い部分にはプロトピック軟膏を使い、大部にはステロイド外用薬を使用します。かゆみや炎症を抑えるには抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を併用します。重症例には、ステロイドの経口薬や注射薬を投与すると、劇的に改善することがあります。ステロイド薬は正しく使えば、これほどアトピーに効果的な薬はありません。また、ビタミンHといわれるビオチンの内服もアトピーに効果があります。ビオチン不足によるアトピーの方は、目・耳・鼻・肛門などの粘膜に近い皮膚に症状が出やすく、下痢をしないという特徴があります。ビオチンを使用し、卵の摂取をやめると効果があります。

正常な人の角質層には角質細胞がレンガ塀のようにきちんと並んで、何層にも重なっています。又この細胞と細胞の間をセラミドという保湿物質が埋めていて、水分を蓄える仕組みができています。ところがアトピーの人は、生まれつきこのセラミド成分が少ない事がわかっています。こうしてバリア機能が低下しアレルゲンが侵入しやすくなります。すると、皮下の神経が敏感になってかゆみが増大していくのです。

入浴直後の肌は水分を含んでいますが、入浴後わずか3分で入浴前と同じ程度の水分に戻ってしまいます。3分以内に保湿剤を塗ると効果的です。

保湿剤はヒルドイド軟膏かワセリンが良いでしょう。但しワセリンはベトベトしていますので、ワセリンの粒子を小さくしたパーフェクトバリアを使うとさっぱりした使用感で、肌の潤いを保つことができます。

にきび

”にきび”は主に顔を中心とした毛穴に起こる病気です。

まず、毛穴にある皮脂腺(脂肪を出す穴)における脂肪の分泌が盛んになってきます。又、毛穴の出口にある角質が厚くなってきて出口が塞がって面皰が形成されます。この詰まった皮脂にアクネ菌という細菌が発生し増殖した状態が”にきび”です。ですから”にきび”は一種の感染症であるといえます。

アクネ菌を抑えようとして白血球等が動き出し、炎症が起こって毛穴が腫脹し丘疹という状態になります。さらに膿の為中心部が白くなり、膿包となってしまいます。又、”にきび”の原因として、男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが関与しています。思春期の”にきび”は、男性ホルモンが活発になるため古くなった角質が残ってしまい、”にきび”が発症しやすくなるのです。

この男性ホルモンは女性でも少し分泌されています。睡眠不足や過剰ストレスがあると弾性ホルモンが多く分泌され”にきび”が悪化してしまいます。又、生理前に”にきび”が悪化する方がいますが、排卵後に男性ホルモンに似た黄体ホルモンが分泌される為です。

”にきび”は放置したり、売薬などでいい加減な治療をしていると、瘢痕(へこみ)ができてしまいます。瘢痕化すると、現代の進んだ医療でもなかなか治すことが難しくなります。丘疹・膿庖の段階であれば、いくら出現しても治すことが可能です。

”にきび”が丘疹・膿庖となっている場合は、アクネ菌が増殖しているので、まず軽い抗菌薬を2週間内服します。この時点でほとんどの”にきび”は軽快しますが、抗菌薬はこれ以上続けられないため、この後再び悪化する例が多数みられました。しかし、最近アダバレンという塗り薬が登場して、この状況を打開できるようになりました。この塗薬は、面皰の出口にある角質に徐々に作用して、毛穴のつまりを取り除きます。

AGA

AGA(エージーエー)とはAndrogenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」の意味です。

成人男性によくみられる髪が薄くなる状態のことです。思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から薄くなっていきます。

一般的に遺伝や男性ホルモンの影響などが主な原因と考えられています。ちなみに、「男性型脱毛症」と「円形脱毛症(えんけいだつもうしょう)」の原因が異なることはご存じでしょうか。円形脱毛症は頭に10円玉大の脱毛が出来るもので、完全な原因の特定には至っていないものの、一般に免疫機能の異常や精神的ストレスにより発症するとされます。

原因が男性型脱毛症(AGA)とは異なる以上、円形脱毛症の治療法もそれとは異なります。

しかし円形脱毛症の場合、ストレスが症状の根幹にある場合も多く、特段の治療をせずとも自然に治ってしまう場合も多いようです。

男性型脱毛症(AGA)の場合、円形脱毛症のような自然治癒を期待することはまず難しく、通常は医薬品を用いた積極的治療が必要になります。

現在、男性型脱毛症(AGA)治療のための医薬品には、「飲むタイプ」と「頭につけるタイプ」の二種類があります。前者については、すでに商品名のほうが有名な、経口男性型脱毛症剤「プロペシア」がありましす。男性型脱毛症(AGA)のための、まさに「飲む発毛剤」です。

「プロペシア」の正式名称は「フィナステリド」と言い、これは脱毛症の原因のひとつである男性ホルモンを活性化する酵素に対して作用する成分名です。

もともとは前立腺肥大の治療薬でしたが、その後男性型脱毛症として知られるようになりました。

ミノキシゲルが頭頂部の脱毛のみ対象となるのに対し、プロペシアは頭頂部と前頭部までが守備範囲とされます。

【禁煙外来】(保険診療)
日本では禁煙治療の保険適応が2006年4月からスタートした。これは、喫煙を単なる習慣や嗜好と考えるのではなく、ニコチン依存症という病気としてとらえ、必要な治療を行うという考えに基づいたものです。

まつおファミリークリニックにおいても、開院当初より保険適応の禁煙外来を開始し、一定の条件を満たした喫煙者の方なら、どなたでも受診していただくことが可能となりました。

喫煙は、肺ガンをはじめとする多くのガンを引き起こすほか、心血管・呼吸器などの疾患の発生に関与しています。まつおファミリークリニックは、禁煙したいが、なかなか禁煙に成功しないとお悩みの皆様を医学的な面からサポートさせていただきます。ぜひ、お気軽にまつおファミリークリニックの禁煙外来にお越しください。

患者さんに合わせた治療を実施

禁煙外来ではおよそこのような流れで治療が実施されます(以下は保険治療の一例)。

《初回診察》

初診時の問診では、治療法の説明の他、ニコチン依存度、喫煙の状況、禁煙の関心度などをチェックします。また、呼気中(吐き出す息)の一酸化炭素濃度の測定、禁煙開始日の決定と「禁煙誓約書」へのサイン、次回診察日の決定を行い、治療のための禁煙補助薬の処方をします。

《再診(1)》

初回から2週目に再診し、喫煙状況の問診を行います。呼気中の一酸化炭素の測定を行い、禁煙補助薬の追加処方をします。

《再診(2)(3)》

4週目、8週目の再診でも、呼気中の一酸化炭素の測定とともに出現した離脱症状の確認や対処法などのカウンセリングや治療をします。

《再診(4)》

12週目の再診が最終回、治療終了です。禁煙に成功していれば、そのまま禁煙を継続するためのコツを理解します。

※保険で認められている通院回数は、初診を含めて計5回、期間は3ヵ月です。