カプセル内視鏡

カプセル内視鏡 -どんなときに受ける検査?-

カプセル内視鏡は、文字通り、チューブのないカプセルの型をした内視鏡です。
カメラを内臓した長さ31.5ミリ・幅11.6ミリの大腸用カプセル内視鏡をビタミン剤のように口から飲み込むことで大腸管内を撮影できる内視鏡検査です。
本カプセルは大腸内を通過しながら画像を撮影し、その画像は腰に取り付けたレコーダに保存されます。なお、カプセルは使い捨てで自然排出されます。 
患者さんが飲み込むだけの比較的簡便な検査であるとともに、原因不明の出血やびらん、潰瘍、ポリープの発見など
小腸のスクリーニング検査としての有用性が期待されます。また、大腸の精密検査に使う場合もあります。

大腸におけるカプセル内視鏡

大腸の場合、まずは通常の大腸内視鏡検査の実施が可能かどうかを医師が判断します。腹部に手術歴があり、癒着が想定されるために
大腸内視鏡検査の実施が困難と判断された方や、内視鏡を最後まで挿入できなかった方に対してカプセル内視鏡検査を行います。

カプセル内視鏡検査の流れ

カプセル内視鏡検査は、カプセル型の内視鏡を内服薬のように水と一緒に飲み込んで行う検査です。
体の中に入ったカプセル内視鏡は、食べ物のように消化管の動きにのって移動しながら消化管内を撮影・記録していきます。
検査時間は約8時間ですが、カプセル内視鏡を飲み込んでから1~2時間後には病院を出て通常の生活に戻ることができます。食事は4時間後から摂ることができます。