骨密度検査

骨粗鬆症とは、「骨が弱くなり、骨折しやすくなる」病気です。
自覚症状が乏しく、「背中が丸くなる」「身長が縮む」といった症状が徐々に起こるため、「病気」と気付かないことが多いのも特徴です。
気付いた時には病状がかなり進行していたということも少なくありません。
骨粗鬆症により、高齢者が股の付け根を骨折すると治療に時間がかかり、その間に全身の機能が低下し、寝たきりになるおそれもあります。

骨密度測定検査とは

• 骨を構成しているカルシウムなどの量(骨量)を測り、
骨の強度を調べる検査です。
• 主に骨粗鬆症の診断やホルモンのバランス異常、
先天性の代謝性骨疾患の診断に使われ、病態の解析に用いられます。
• 骨密度が低下すると、骨粗鬆症という骨の中がスカスカな状態になり
骨折しやすくなりますので、骨密度を測定することが重要です。

• 以下に該当する方は、骨粗鬆症のリスクが高いとされています。
①閉経後、または治療により生理を止めている方
②若年期生理不順のあった方
③運動不足・若年期に過度の運動をされていた方
④常習喫煙・過度のアルコール摂取者
⑤甲状腺機能亢進症と診断された方
※特に、女性は男性と比較して骨量が少なく
閉経後にはホルモンバランスが崩れ骨密度が低下することが確認されています。

女性の場合、50歳前後に骨量が低下し始める為、閉経後は1年に1回程度測定を行いましょう。
また、骨量の変化が少ない20代~40代の内に一度測定を行うことで、老年期の測定に役立ちます。
男性の場合は、糖尿病や慢性腎臓病など骨粗鬆症の原因となる障害がなければ、70代後半までは測定の必要はありません。
治療には、カルシウムやビタミンDなどの内服薬や骨吸収阻害剤を使用したり、カルシトニン製剤や副甲状腺ホルモンの注射などによる治療を行います。
人それぞれに応じた方法があります。
転倒予防のリハビリも大変重要です。骨折した場合は、それに応じた治療が必要です。
閉経後の女性は、特に定期的な検診をお勧めします。