鎮静下胃カメラ大腸カメラ検査の流れ

のどの奥に触れると反射により吐き気や嘔吐(おうと)といった苦痛がみられます。そのため鼻からであっても苦痛を感じることも少なくありません。また、大腸内視鏡検査では内視鏡を挿入する際に大腸を伸ばしたり、大腸の中を広げて視ようと空気(または炭酸ガス)を入れすぎるとお腹がはったり、痛くなります。このような場合に鎮静薬などを注射することにより意識を低下させて緊張をやわらげ、苦痛を軽くします。多くは呼びかけに反応する程度の量を注射して検査を行います(意識下鎮静)。
検査室内では、検査台に乗っていただいたあと、手足に血圧計やSpO2モニター(血中酸素飽和度測定器)を装着します。検査中は一定の時間ごとに血圧を測定しますので、血圧計が一定間隔で締まります。 血圧が下がったり、呼吸が弱くなることがありますので、検査中と検査後も意識がはっきりするまではモニターをつけて監視します。検査が終了しても薬が効いているためしばらく休んでいただきます。
鎮静の中止は検査当日でも可能です。鎮静を希望されない場合は当日申し出てください。

Q 鎮静下内視鏡検査の後、食事はいつ頃から可能ですか? 

  →鎮静剤の効果が切れてから食事が可能です。

Q 全身麻酔とは違うのですか?                                                    

  →全身麻酔とは違い、意識が少しある状態で検査を受けることができます。眠くてうとうとしている時の感じと似ています。

   また、効果が切れてからの回復も、全身麻酔よりも早いです。                                                       

Q 鎮静下内視鏡検査の時、付き添いは必要ですか?                                                  

  →鎮静剤の効果が完全に切れるまでには時間がかかります。

   安全に帰宅してもらうため、付き添いの方と一緒に来院していただくことをお願いする場合があります。

検査に使用します富士フイルムの内視鏡システム『LASEREO(レザリオ)』は、内視鏡の光源(ライト)に、レーザーを採用していることが特徴です。現在当院ではこのレザリオを2台使用し行っています。

当院では直近年間胃カメラ500件以上、大腸カメラ300件以上行っておりますが、鎮静による問題や検査機器のトラブルは起こっておりません。
2020年3月から6月まで新型コロナウイルスの影響でカメラの件数は減らしておりましたが現在は通常通り行っております。しかしながら検査当日あるいは検査数日前に発熱があった場合などは感染防止のため延期させていただいておりますのでご了承ください。

https://sp-jp.fujifilm.com/netprint/shiranai-sekai/mar/